観察と表現

1、デッサンとは

一般的にデッサンといえば鉛筆や木炭など、単色の画材による線画を中心とした陰影描写によりもちーふの形を正確に描写する目的で描く習作のことを指す。また、作品を作りあげる家庭で構想を練るために描くスケッチをデッサンと呼ぶこともある。

何れにしてもデッサンとは、主に単色を用いて、目の前の形や頭に浮かんだイメージを客観的に捉え、モチーフの存在感や陰影を立体的写実的に描くものである。モチーフやそれを取り巻く空間をよく観察し、ものの存在感や光が生み出す陰影の美しさを発見し、それを表現することで造形やデザインに必要な観察力と表現力を培うことができる。

造形やデザインに携わる人にとってデッサンの知識や技術は制作活動に幅広く応用することができる。

2、構造の捉え方と構図の取り方

デッサンではものの構造を把握し、良い構図を取ることが重要となるが、これは造形やデザインにおける様々な表現の基本でもある。

  • 構造を捉える

デッサンを描くには、モチーフの形の成り立ちや特徴を捉えることが大切になる。表面い現れた形だけでなく、それを背後で支えている構造的な整合性を見抜く必要がある。例えばりんごであれば、よく観察すると微妙な起伏があり、実際にリンゴを横に切って、その断面を見てみると、五角形の形が浮かび上がる。この五角形がリンゴの微妙な起伏を作り出している基本的な形態である。

  • 構図を取る

複数のモチーフを表現するには、構図の取り方が重要になる。構図とは、神や画面の上にバランスよくモチーフを配置することであり、モチーフとその周りの空間を四角いフレームでいかに切り取るかということである。

複数のもちふを描く場合、モチーフ全体の上下左右の中心が描く絵の中心と異なる場合も少なくない。このため、物理的中心ではなく、モチーフを見え感じる印象から構図の心理的中心を決める必要がある。心理的中心は、モチーフ全体のバランスの中心であり、絵画的構図の基準点となるもので、もちろんフレームの中央に位置するとは限らない。

なお、構図を決める際には必ずしも全てのモチーフを画面に収める必要はない。どこかを強調して描きたい場合にはあえてモチーフの一部をカットして描くこともあり、これをトリミングと呼ぶ。

3、パースペクティブ

遠近法は、パースペクティブあるいは略してパースとも呼ばれる。遠近感を正しく表現することは造形やデザイン位おいて必須の作業である。

  • 線遠近法

例えば真っ直ぐに伸びる線路上に立って前方をみると、実際の線路はどこまでも平行に伸びているにもかかわらず、線路は地平線に向かって収束し、そこで交わるように見える。この交点を消失点と呼ぶ。観察者が正面を真っ直ぐ見た場合の目の位置にある地平線を目の高さとする。EL戦場の1点に収束していく各線が奥行きや距離感を表し、この線の収束を利用してお聞きを出す技法が線遠近法である。

一点透視図法はVPが一つしかない遠近法である。観察者が部屋の壁を背にして立った時、その位置から天井と壁、床と壁の境界などの平行な線を延長していくと、それらの線が部屋の向こう側の一点位収束するように見える。

二点透視図法は、白湯に2つのVPができる遠近法である。部屋の外からコーナーを見た時、VPが左と右に2つできる、地面と平行につまり目の高さと同じレベルでモチーフを斜めからみると、二点投資になるが、見上げたり、見下ろしたりすると三点投資になる。現実の空間は三点透視図法で描くことになる。

  • パースを確かめる。

透視図法における遠近感の表現は、視点から対象物までの距離や目の高さの位置、対象物に対する観察者の位置により変わる。よくパースが狂うという言い方で遠近感の正しくないことを表すが、正しい遠近感は、透視図法を理解し、対象物の相対的な位置関係を表現することで修正できる。

複雑な形態を表現する時にはその携帯の外形に接する直方体を想定し、あらかじめ直方体の輪郭を補助線として描いておくと携帯を正しいパースペクティブの中に配置できる。

パースの狂いを検討するには全てのモチーフについて外形に接する直方体の補助線を描き、VPにに向かうパースのつき方を検証する。特に複数のモチーフが同一平面上に置かれている場合はここのモチーフだけを見るとパースに狂いがないように思えても、モチーフ全体で見ると同一平面に置かれているように見えない場合があることに注意する。